おすすめ本その他
2016.12.21

『覚悟』(栗山英樹) |メニエール病に苦しんだ栗山監督の本から逆境との向き合い方を学ぶ

あの日、“栗山英樹”は死んだ。

こんにちは、GronGブログ編集部です。

先日「栗山英樹の名言から組織を勝利に導く手法を紐解く│日本一の野球監督の教え」という記事を書きました。

今回は栗山英樹監督の本覚悟』~理論派新人監督は、なぜ理論を捨てたのかから読み取れる苦悩や強いチームの作り方をご紹介します。

日本ハムファイターズの監督として日本一、リーグ優勝という輝かしい実績を残した栗山監督ですが、

その人生、監督生活は壮絶だったようです。

毎日全てを出し切っている感覚があり、死ぬほど苦しい思いをしているようです。

栗山監督は仰っています。

正直、監督なんて二度とやりたくない、とすら感じるときがある。

それくらい毎日やり尽くしているし、自分にはもう何も残っていないと思えるくらい、出し尽くしている。

本日もよろしくお願いします。

栗山監督のプロフィール


栗山英樹

生年月日:1961年4月26日

出身地:東京都小平市

職業:プロ野球選手、プロ野球監督、スポーツジャーナリスト、解説者、大学教授。

経歴:小学生から野球を始め、中学時に投手として日米大会に出場し大会MVPを獲得。

スカウトされ創価高校に入学し、野球部で主将兼エースを務めた。

高校卒業後は東京学芸大学教育学部に進み、硬式野球部で投手・内野手として活躍。

教諭になるつもりだったが、プロ野球選手の夢を捨てきれず、入団テストを受け、ヤクルトスワローズにドラフト外入団をする。

プロの圧倒的なレベルに衝撃を受け、猛練習しないと生きていけないと思い、人の何倍も努力することに。

ゴールデングラブ賞の獲得や3年目に1番中堅手としてレギュラーに定着するが、

平衡感覚が狂う難病「メニエール病」に苦しむことに。

ひどいときは、地面が揺れたり、ボールが2,3個に見えたりしたという。

1990年の右肘の故障もあり、現役を引退。

引退後は、スポーツ解説者・キャスターとして活躍し、母校の東京学芸大学講師、白鴎大学助教授・准教授・教授なども歴任。

2011年に北海道日本ハムファイターズの監督就任が決定し、新人監督として17人目のリーグ優勝を果たした。

引退後は野球解説者、白鴎大学教授などを務めたのち、日本ハムファイターズ監督となる。

コーチ、監督経験なしにも関わらず、一年目でリーグ優勝を果たした異例のキャリアの持ち主である。

困難に負けない栗原監督


プロ野球選手にとってバランス感覚(平衡感覚)を保つことは必須でしょう。
【続】野球におけるバランス能力の重要性の考察とトレーニング方法

その感覚が奪われる難病「メニエール病」を発症した時の苦しみはいかほどだったか。

想像するだけで胸が痛みます。

ルーキーとして必死でアピールしないといけないのに、病気でパフォーマンスが発揮できない葛藤に悩まされたことでしょう。
セルフトークをマネジメントして感情をコントロールする4つの方法

1軍と2軍の境目にいた栗山監督は、メニエールのめまいが起きても隠しながら試合に出続けたこともあったようです

オフには三半規管をマヒさせて一時的に症状を抑え込んだとか。

逆境に負けない姿勢が胸を打たれます。

『覚悟』~理論派新人監督は、なぜ理論を捨てたのか~の言葉

ここから栗山英樹監督の本『覚悟』~理論派新人監督は、なぜ理論を捨てたのか~の言葉をご紹介していきます。

本書の一部ですが、個人の能力の高め方や強い組織の作り方など参考になることがたくさんあります。

では、ご紹介していきます。

仕事はいつも、命がけ

人生50年、いまほど必死になったことはない。

現役時代は必死じゃなかったのかというと決してそんなことはないが、

間違いなくあの頃よりも、いまのほうがはるかに必死だ。

あの頃も命がけだったけれど、いまはもっと命がけ。

毎日、命を削っているという実感がある。

長いシーズンを戦っていると、どうにも流れが悪いときというのは必ずある。

そんなときは、何をやってもうまくいかないものだ。

何か手を打たなくては、とは思うのだが、実は手の打ちようというのはそんなにない。

何をやってもダメだときは、ひたすら我慢するしかなくて、毎日、磨り減ってしまう感じがする。

ただ、毎日しんどいばかりじゃ体が持たないので、

いまは、「この時期まで優勝争いができるなんて、こんな面白いことはない」と思うようにしている。

「野球人として、こんなに幸せなことはない」

そう思い直してから、少し眠れるようになってきた。

栗山監督は仕事を命がけでしています。

プロ野球という日本野球の最高峰で勝ち抜くためには、

監督が全身全霊でチーム状況、戦略、指揮を取らないと結果を出せないのでしょう。

勝敗は監督1人のものではなく、チームのメンバーやコーチ、ファンなど、様々な関係者に影響を与えます。

それだけの責任が監督にあるということです。

その重圧やプレッシャーは凄まじいものでしょう。

だからこそ、勝った時の喜びは何ものにも代えがたいのだと思います。

日々、練習や試合、仕事で全力を出し切っているか…

自分に問われている気がします。

力がないなら、猛練習するしかない

僕の監督としてのスタンスには、自身のプロ野球選手としては珍しいとされる過去が、少なからず影響していると思う。

実をいうとプロ入り後、激しいめまいや耳鳴りを引き起こす、メニエール病という原因不明の疾患に悩まされるようになっていた。

発症した際は、二軍の試合中に倒れ込んだほどで、症状がひどいときは日常生活にも支障をきたした。

それでも、自分の実力をよく分かっていた僕は練習を休むわけにはいかなかった。

体はボロボロになっていった。

自分のように特別な才能に恵まれているわけでもない選手にとっては、

120%の努力をすることが、プロの世界でプレーを続けさせてもらう最低条件になる。

それができなくなった以上、やめるしかない。

とても心残りではあったが、ゴールデングラブ賞をもらった翌年、

1990年を最後に引退した。わずか7年間のプロ生活だった。

自分に実力がないなら、練習して力をつけるしかありません。

それはどの世界でも同じでしょう。

栗山監督はプロ入りして周りの選手の圧倒的な実力に驚愕したといいます。

それでも猛練習をした結果、ゴールデングラブ賞を受賞したり、レギュラーに定着したりしています。

努力で周りとの差を埋めていく作業は野球に限ったことではないでしょう。

日々考えながら、行動し、成長していくことの大切さを痛感させられます。
名言に学ぶ!超一流スポーツ選手になるために│考えながら、練習する

特別な才能がない人は、目的と目標をはっきりさせて、常に練習する姿勢が大切だということです。
目的と目標の違いを知って、確実に成果を上げる人間になる!

感性を研ぎ澄ましていく

確率を越えたところにある感覚が大事である。

戦いの最前線でやるかやられるかの重要な決断を迫られたとき、

果たしてセオリーに立ち戻るかといえば、答えは「ノー」である。

しかも、そこでじっくりと思考を巡らせている時間の余裕などない。

そういう局面で最後に頼るのは、自分自身の感性なのだ。

積み重ねてきた経験と、研ぎ澄まされてきた肌感覚からカンが働く。

パナソニックの創業者にして、日本で最も有名な実業家の1人である松下幸之助さんは、

「経験を積むなかで厳しい自己鍛錬によって、

真実を直感的に見抜く正しいカンというものを養っていかなかくてはならない」と遺している。

客観的にはこれといって推す根拠が見当たらないのに、

なぜか、監督がその選手の名前を告げることがある。

そんなとき、監督はこう思っている。

「なんとなく打ちそうな気がする」

本来、監督が「なんとなく」で選手を起用してはいけない。

つまり、まったく根拠のない決断は避けなければならない。

だが、客観的な根拠がどうしてもピンとこなければ、主観的な根拠にかけてみてもいいだろう。

野球は確率のスポーツである。

その確率をすべて理解した上で、確率を越える感覚というものが求められる。

基本的に目的や根拠をもって選手を起用しています。

そうやって日々データや選手・試合の状況を把握していくうちに感性が磨かれるようです。

これは現場でしか味わえない感覚でしょう。

日々客観的な情報と接するうちに、より的確な判断が下せるようになるということです。

できないのは、指導者にも問題がある

できないということは、教えられていないということ。

プロなんだから、選手は言われなくてもできて当たり前、という考え方はかなり危険だ。

そういった場面での基本的な考え方を普段から教えられていたかどうか、そして指示を徹底できていたかどうか、というのが一番の問題だ。

「なぜ打たない!」「なぜ抑えない!」と選手に文句をいうのは簡単だが、それを選手のせいにしてしまっては、指導者は成り立たないと思っている。

それを打たせるようにする、抑えられるようにするのが仕事なのだ。

進塁打を打とうとして空振りしても、結果、ダブルプレーになってもそれは構わないから、必死にランナーを進めようとする姿を見せてほしい。

それだけはやってくれ、そのためには練習もしておいてくれ、そういう伝え方をしている。

野球に限らず、職場でも同じでしょう。

後輩や部下が育たないのはコーチや上司にも問題があるのです。
「ゴールデンサークル理論」を知って選手やファンを熱狂させよう!│選手のスキルアップも加速させる

どれだけ上の者が愛情を持って分かりやすく指導できるかどうか、

そして選手や部下は、それを実践して結果を出そうとする姿を見せられるかどうか。

そのあたりが上と下の者をつなぐコミュニケーションとなるのでしょう。
ペップトークは知っておこう!│試合、商談、教育現場の最強コミュニケーション術

人と比べない、昨日の自分と比べる

内藤さんはジャイアンツのテスト生第一号で、入団後は実力を発揮してレギュラーを取ったこともある人だ。

他のコーチが僕に見切りをつけるなか、内藤さんだけは向き合ってくれた。

あのときの内藤さんの愛情がなかったら、きっと1、2年でクビになり、いま頃何をしていたかなど想像もつかない。

一番苦しかった時期に、その内藤さんに言われたひと事がいまも忘れられない。

「人と比べるな」

「プロ野球は競争社会だ。だが、そんなことはどうでもいい。

おまえが人としてどれだけ大きくなれるかのほうがよっぽど大事だ。

だから、周りがどうあろうと関係ない。

明日おまえが、きょうよりほんのちょっとでもうまくなっていてくれたら、オレはそれで満足だ」

比べるべきは、昨日の自分です。

他人と比べすぎると落ち込むだけです。

  • 「なぜ周りは出来ているのに自分は出来ないのか」
  • 「自分は才能がないんじゃないのか」
  • 「辞めたほうがいいんじゃないか」

など、前向きな行動に移せないのです。

そうではなく、自分自身が成長しているかどうかが大切です。

日々強くなろう、うまくなろうという想いを持って練習、仕事をしているか、

それが何より大切なのです。

おわりに

おわりに

いかがだったでしょうか?

苦しみを力に変える方法がふんだんに盛り込まれていたのではと思います。

苦しいのは自分だけじゃない!

明るく前向きに取り組んでいきましょう。

ありがとうございました。

■関連商品はこちら
『覚悟』(栗山英樹) |メニエール病に苦しんだ栗山監督の本から逆境との向き合い方を学ぶ
グロング(GronG)編集部 グロング(GronG)編集部です。スポーツ・トレーニング・エクササイズ・ダイエット・健康関連用品の商品情報を発信しています。
■関連記事一覧

平成29年8月19日(土)第8回東京マスターズ陸上にチャレンジしよう!

東京マスターズに挑戦!目標があるから人生が充実する 男性40歳以上、女性35歳以上の出場資格の陸上大会「マスターズ大会」があるのをご存知で

その他

目標設定の方法とsmartの法則│夢・目的のために目標設定が必要な3つの理由

なぜ目標設定が必要なのか? 1.物事が進んでいるか把握するため 例えば「プロ野球選手になって、ホームラン王になりたい」という夢・目的

その他目標達成ノウハウ

【初級~中級者向け】リードクライミングのグレードを上げる3つのトレーニング方法

リードクライミングのトレーニング リードクライミングは登れる/登れないがハッキリし、今の自分の実力が数字で見えるスポーツです。 完登すれ

クライミングその他ボルダリング

【続】『勝ち続ける意志力』(梅原大吾)┃時間と数だけこなすのは努力じゃない

『勝ち続ける意志力』(梅原大吾):世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 【1月29日(日)】漫画「ウメハラFIGHTING GAMERS!

おすすめ本その他

ひと目で分かる!銀河系軍団「ジダン」のスゴさと名言をまとめました!

サッカーの天才!ジダンの名言 スポーツ界には、天才と称されるプレーヤーがたくさん出てきました。 その天才達はゲームの流れを変える驚く

その他名言

【2017年2月12日】神戸バレンタイン・ラブランでランナーを応援しよう!┃サンスポマラソン

神戸バレンタイン・ラブラン <2/12>家族・恋人・友人とミナト神戸を駆ける『2017ユニセフカップ神戸バレンタイン・ラブ

その他

「セルフコーチング」を使って負のスパイラルから脱出しよう!自己実現のための手法

セルフコーチングとは? セルフコーチングとは自問自答を重ねて問題解決へと導く手法のことです。 コーチングの基本的な考え方は「

コミュニケーションその他メンタルコントロール

サッカーとは違う!フットサルのルールと醍醐味をご紹介♪

私はフットサルが大好きです 桜の満開だった時期が過ぎ、だんだんと過ごしやすい季節になりつつあります。 そんなとき外で運動する機会が増

その他フットサル

東京都板橋区のリラックスできるおすすめランニング・ジョギングコース

東京板橋区のランニング・ジョギングコース この地域には一級河川の1つ、石神井川が流れています。 川の両サイドが遊歩道で桜並木になっていま

その他ランニング

【初級~中級】グレードを上げるボルダリングのトレーニング方法

ボルダリングのトレーニング ロープやハーネスが無くてもクライミングシューズさえあれば始める事ができるボルダリング。 手軽に取り付けて、登

その他ボルダリング