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成長期に重要なアルギニン。身長への影響はあるのか?

坂口 真由香
最終更新日:2022.07.11
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

体内でさまざまな働きをする「アルギニン」。老若男女問わず欠かせない栄養素のひとつとして注目されています。とくに子どもは体内でつくれる量が少ないため、子どもにとっては必須アミノ酸といわれています。

成長期に重要な栄養素といわれるアルギニン。子どもの成長や身長との関係に興味をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回のコラムでは「アルギニンと身長」についてそれぞれ詳しく解説します。

成長期に必要となるアルギニン

成長期は、身体の重要な筋肉や骨の発達に関わる重要な時期であるといえます。

うまく成長できないお子さんの治療法として成長ホルモンが薬剤として使用されることはありますが、それらは注射による治療で、医師の管理のもと適切に管理され慎重におこなわれています。

通常の発育段階の子どもであれば、成長期には欠かせないアミノ酸としてアルギニンの適量の摂取をオススメします。

しかしアルギニンを含む特定の食品を摂取したからといって、身長の伸びや成長促進などについて信頼性の高い報告はありません。

身長が伸びるためにはさまざまな因子の影響がある

身長が伸びるためにはさまざまな因子の影響がある

身長はを決定する要因は60%~80%が遺伝、20%~40%が栄養やホルモン、活動量、疾患などと考えられています。

遺伝は親から受け継いだ大切な個性であり、DNAで決定されているため変えることはできません。しかしながら日本人の平均身長は、江戸時代そして戦後の栄養不足時代と比較すると伸びています。

遺伝がすべての決定要因ではなく、栄養やそのほかの因子も影響していると考えられるでしょう。

バランスのとれた食事

健全な成長にはバランスのよい食事が重要になるでしょう。バランスのよい食事とは炭水化物やタンパク質、脂質といった基本的な栄養素に加えて、ビタミン・ミネラル、食物繊維などさまざまな栄養素を組合せて食べることです。

肉や魚、大豆食品、乳製品にはタンパク質やアルギニンなどのアミノ酸も含みます。これらの食品にはビタミンやミネラルなども豊富に含まれており、多くの栄養素を摂取できるため、成長期には重要となります。

十分な睡眠

「寝る子は育つ」といいますよね。実は成長ホルモンの分泌は睡眠と関係しています。

成長ホルモンは深い眠りのときに分泌されるホルモンといわれています。成長ホルモンは単に成長を促すだけではなく、細胞の修復など常に壊れて新しく生まれ変わる細胞の活性化にも重要な働きをしているのです。

よって成長する子どもに限らず、大人にとっても睡眠は大切なのです。

適度な運動

骨は負荷がかかると、負荷に応じて強くなる仕組みを持っています。運動をすることで骨をつくる細胞が活性化されます。普段から骨に適度な負荷かけることで、強い骨へと近づけるのです。

まとめ

残念ながら、アルギニンだけを摂取したからといって身長が伸びるわけではありません。身長が伸びる要因には遺伝や食生活、運動量などが影響しており、単に〇〇を食べたら身長が伸びるわけではありません。

子どもの健全な成長にはバランスの取れた食生活が大切ではないでしょうか。食べることは栄養摂取に留まらず、コミュニケーションや食文化など生きていくうえで大切なことを学べる機会でもあります。

子どもの健全な成長を願うなら、利便性だけを求めるのではなく食を大切にすべきです。そして成長の秘訣は「食べる、動く、寝る」にあると筆者は考えまます。

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坂口 真由香 管理栄養士(寄稿)
この記事を書いた人
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、フードコーディネーター、サプリメントアドバイザー保有。大阪市内400床病院で6年間、献立作成や慢性期から急性期疾患の栄養管理に従事。糖尿病などの慢性疾患を対象に年間4,500件ほどの栄養相談・サポートを経験。

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