プロテイン初心者の方々が疑問に感じるポイントは多々あるかと思います。
「プロテインの基礎知識」は、トータルスポーツブランド「GronG(グロング)」が
プロテインに関する疑問を解消すべく、目的別の選び方のポイントや
自身に合った効果的な摂取方法をわかりやすくまとめたページです。
プロテイン(Protein)とは日本語で『タンパク質』のことを指し、ギリシャ語の『プロテオス(一番大切なもの)』が語源で、炭水化物、脂質とともに三大栄養素の一つに挙げられるものです。
その『タンパク質』を成分として多く含み、効率よく補給、摂取できるサプリメントとして商品化され、市販されたのち通称としてそれが多くの人に知られる様になったのです。
『一番大切なもの』と表現されるように、人体を構成する多くの組織や器官・細胞は『タンパク質』によって作られています。また、カラダの機能をコントロールするホルモンや血液の構成成分としても重要な役割を担っています。中でも筋肉を構成する成分として重要であることは、皆さんも良くご存知かと思います。
重要な栄養素でありながら、炭水化物、脂質と比べて毎日の必要量をなかなか摂取できないのが、実は『タンパク質』なのです。
とかく日本人の食生活は『お米』を中心とした炭水化物に頼りがちです。
『日本人の食事摂取基準』(2015年版)を見てみると、18歳以上の男性の1日に必要なタンパク質摂取推奨量は60g、女性は50gとなっています。
日々スポーツクラブやフィットネスクラブに通いトレーニングを行なっている方、クラブ活動でスポーツを行う高校生、大学生、専門的に競技を行うアスリートはより多くの『タンパク質』の摂取が必要となります。
筋肉に代表されるように、人体を構成する様々な組織や器官、細胞は日々、外界からの刺激やストレスに対して反応しスクラップ(破壊)&ビルド(再生)を繰り返しています。その主たる構成要素は『タンパク質』です。特にスポーツやトレーニングをおこなって理想の身体づくりを目指している方には、『タンパク質』の必要量が増加します。
トレーニングで体を鍛えている方や、運動を頑張っているダイエッターの方はもちろん、日々の健康維持のためにも、理想の身体づくりをしていく上で、タンパク質の摂取は大変重要なものになってきます。
骨や筋肉、その他の様々な臓器の主要な成分はタンパク質であり、健康な身体とタンパク質の摂取量には密接な関係があります。高齢者は運動機能が徐々に低下し、それに伴って食事量がだんだんと低下していき、必然的な『運動機能低下→運動量低下→食事量の減少→タンパク質摂取量の減少』という負の連鎖を招きます。そうなる前に、適度な運動によって筋肉に負荷と刺激を与え、タンパク質をしっかりと摂取することが大切です。
それでは、日々の生活ではどれくらいのタンパク質が必要なのでしょうか?
(18歳以上の男性の1日に必要なタンパク質摂取推奨量は60g、女性は50g)
白ご飯なら…
(1膳160g)
食パンなら…
(1切60g)
たまごなら…
(1個60g)
鶏ささみなら…
(1本43g)
鶏むね肉なら…
(1つ100g)
トレーニングをされている方が通常の食事だけで必要量を摂取するのは結構大変なものです。
多量の食事を摂れば消化・吸収を行う胃腸への負担が大きい事に加えて、必要なタンパク質を摂取するために食品に含まれる糖質・脂質も余分に摂取しなければなりません。
また、一般成人の必要量を満たすための食事でも、毎度毎度の食事で『ちゃんと必要量を摂取できているか?』をチェックすることも同じくらい大変です…。
そこで、理想的に効率よく『タンパク質』を摂取するために力を発揮するのが『プロテイン』です。タンパク質の含有量、摂取カロリーを簡単に知ることができ、消化、吸収の負担も少ない優れたサプリメントの一つです。
朝・昼・晩の三度の食事で
30gずつ摂取したとしても…
30g×3=90gなので
間食や、食事にプロテインを加えることで
効率よく必要量を満たすことができます。
(食事からのタンパク質20g+プロテイン10g)×3
+間食にプロテイン
プロテインは大きく分けて動物性のものと植物性のものの2種類があります。またその中でも、原材料の違いによって含有成分やメリット、吸収スピードなどが変わってきます。そのため自身の目的や体質、嗜好によって選ぶことが大切です。
ホエイプロテインとカゼインプロテインは牛乳から生成されるプロテインです。ヨーグルトを例にすると、蓋を開けた時の上澄みの液体の中の成分から生成されるのがホエイプロテイン、固体の成分から生成されるのがカゼインプロテインです。
現在もっともポピュラーで、多く購入・消費されているのがこのプロテインです。牛乳から生成されるプロテインですが、乳糖と乳脂を含んでいるため飲むとお腹が緩くなる方もいます。タンパク質含有量は100gに対して70~80gです。消化・吸収ともに良いです。
WPCから乳糖・乳脂を取り除き、タンパク質含有量を高め精製度を高めたものがWPIです。お腹にやさしく、WPCより消化・吸収に優れています。タンパク質含有量は100gに対して90g前後です。
WPC・WPIプロテインに比べると消化吸収スピードがゆっくりで、腹持ちが良いのが特徴です。
大豆から生成されるプロテインです。カゼインプロテインと同様に腹持ちが良いのが特徴です。
プロテインは、目的に応じて適切な量を適切なタイミングで摂ることが重要です。
一度の食事、もしくは直接のプロテイン摂取量の目安は20g〜30g。自分の体重に合わせて[2g/体重1kg]を基準に5~6回に分けるのが効果的です。
タンパク質を取り込み筋肉を大きくしようとするタイミングと、体脂肪や筋肉を分解して小さくしようとするタイミングがあります。筋肉を大きくする働きを同化作用、筋肉を分解する働きを異化作用と言います。
スポーツやトレーニングを行うと異化作用が促進され同化作用は抑制されます。つまり、運動による筋力UPや健康的で丈夫な身体づくりのためには、運動や状況に応じて必要になるタンパク質を食事やプロテインで摂取する必要があるのです。
筋肉を大きくする
同化作用
筋肉を分解する
異化作用
日々の生活の時間サイクルの中で、
2つの作用は綱引きのようにせめぎ合っています!!
運動直後はプロテイン摂取の「ゴールデンタイム」と呼ばれ、体をリカバリーしようと同化作用が促進されます。体が『タンパク質』を求める、まさに補給に適した絶好のタイミングです。運動直後にプロテインを速やかに摂取することで、理想の丈夫で健康的な身体づくりをサポートします。逆に、この時点で『タンパク質』が不足するとせっかくの運動効果が思うように生かされていない可能性があります。
『寝る子は育つ』ということわざがあるように、身体は寝ている間に自身の成長のために働いています。これは大人になっても同じで、寝ている間に健康な身体づくりを行っているのです。
そこで、夜のタイミングでプロテインを摂取し、その材料である『タンパク質』が充分にあれば、理想の身体づくりのサポートができます。ただ寝る直前は胃に負担がかかるため、就寝直前に飲むのは控えましょう。遅くても寝る60分以上前の摂取をお勧めいたします。
就寝中の身体づくりの材料としてタンパク質が利用されてしまうため、起床直後は体内のタンパク質が枯渇した状態にあります。そのため、本来は、朝食の魚・肉・卵や大豆などからしっかりとタンパク質を摂取することが理想ですが、『時間がない、食欲がない』などの理由からコーヒー1杯飲む程度の朝食で済ませてしまう方も少なくありません。
そんな方にお勧めなのが、牛乳orフルーツジュース+プロテイン(20g程度)を、朝食代わり、もしくは朝食+αとすることで、1日に必要なタンパク質量の1/3程度を手軽に摂取することができます。
※70度以上の熱いお湯は使用しないようにしましょう。
栄養価はさほど変わりませんが、変質しダマになりやすくなります。
※先に粉を入れてしまうとダマの原因になるので注意が必要です。
その場ですぐ飲みきる
溶かしたあと長時間放置する
(食中毒の原因になります)
タンパク質の過剰摂取によって健康を損なったという充分な研究はありませんが、多くの量を1日、一度に摂取しても消化・吸収に効果的に利用することはできません。他の食品や栄養素とのバランスを考えながら摂取することが必要です。
プロテインを過剰にとりすぎると…
などの不調を招く可能性があります。不足しているならその日のタンパク質をプロテインで一気に補えばよい、と安易に考えてしまいがちですが、1回の摂取での消化・吸収には限界があります。
必要以上に多量に摂取されたタンパク質は、エネルギー過多となり、脂肪として蓄積されてしまうこともあれば、吸収が間に合わなかった分は体外に排出されてしまうこともあります。余分なタンパク質の摂取は無駄なエネルギーを使い、逆に体に負荷をかけてしまうこともあるので要注意です。
プロテインは、自分自身の目的や食生活、ライフサイクルに合わせて選択することが大切です。
その後に、自分にあった風味や価格帯、タンパク質の含有量、栄養成分などを考慮し、購入してください。
プロテインを摂取するうえでまず考えるべきことは、1食辺りどれくらいの量のタンパク質が摂取できるかどうかです。
タンパク質を踏まえたうえで、ビタミンなど他の栄養素の組み合わせにも注目しましょう。
プロテインは継続摂取することで、よりメリットを感じられます。
タンパク質1gあたりの金額が低いものは、同じ金額でもたくさんの量のタンパク質を摂取することができます。
各社販売しているプロテインには「味(風味)」「匂い」「溶けやすさ」などに様々な特徴があります。
自身が「これなら継続的に摂取できる!」と感じられる、飲みやすいプロテインを選びましょう。
食品である以上、第一に安全であることが前提となります。
国内製造かつ、品質管理がしっかりとされた工場で生産されたプロテインがおススメです。
タンパク質含有量など
好みの風味を選択、
飲みやすさを優先
ビタミンなども
入っているものなど
一般的な人の消化・吸収を考慮すると
食事、プロテイン摂取ともに
20~30gが理想的。