お買い物
menu

アルギニンに期待できる効果と働きについて

坂口 真由香
最終更新日:2022.07.11
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

アミノ酸の一種「アルギニン」をご存知ですか?アルギニンは体内でさまざまな働きをしており、子どもからお年寄りまで欠かせない栄養素のひとつです。

一体どのような働きをしているのでしょうか。今回のコラムでは「アルギニンの効果と働き」についてくわしく解説します。

アルギニンとは

アルギニンとは

非必須アミノ酸の中でもトップクラスで重要な働きをするアルギニン。通常アルギニンは、体内でグルタミンから合成されるため不足の心配はないと考えられています。

しかしながら成長期の子どもの体内では合成が十分でなかったり、身体への大きな負担がかかった場合には大人でも需要が合成を上回るため、「準必須アミノ酸」といわれるくらい大切なアミノ酸なのです。

アルギニンの重要な役割のひとつは、体内でさまざまな機能を発揮する一酸化窒素(NO)の材料となることです。

マメ科のルピナスの芽から発見され、大豆や高野豆腐などの大豆食品のほか、鶏肉やナッツなど日頃食べている食品にも豊富に含まれています。

アルギニンの効果と働きについて

アルギニンの効果と働きについて

めぐりよい身体にする

アルギニンが発生する一酸化窒素(NO)は身体のめぐりに関与します。このことから、めぐりよい毎日の健康維持が期待されています。

成長期やダイエッターの強い味方

アルギニンは成長時の栄養補給として重要なことが知られています。成長期の身体づくりには欠かせない成分でなのです。

さらに、食べ過ぎの気になる方にもおすすめな成分で、ダイエットや身体づくりにも欠かせません。

丈夫な身体づくりに

一酸化窒素(NO)には、外敵から身を守る役割があります。

一酸化窒素(NO)の材料となるアルギニンの摂取は、身体の保護にかかわるため、環境変化にも負けない丈夫な身体づくりのサポートとして期待できるといわれています。

身体のコンディショニングサポート

アルギニンは運動後や仕事や家事で身体を酷使するような忙しい状態のときに必要とされる栄養素のひとつです。身体のコンディショニングサポートとして有用です。

また、アルギニンは、思いがけない身体への負荷がかかった時に需要の高まるアミノ酸といわれており、コンデション維持をサポートするといわれています。

美容効果

アルギニンは、美容のためにも使用され、クリームなどの化粧品にもうるおい成分としてアルギニンが配合されます。

うるおい成分として、外敵から身を守り、水分の補給をサポートしています。またコラーゲンの材料としても関与する美容に欠かせないアミノ酸といえるでしょう。

まとめ

アルギニンにはさまざまな働きがあり、非必須アミノ酸の中でも重要な役割を担っていました。

アルギニンは体内で合成できますが、日々の食事からの摂取をオススメします。とくに成長期の子どもは体内での合成量が少ないため、肉や大豆食品などのタンパク質を毎食欠かさず食べるとよいでしょう。

参考文献

櫻庭雅文(2019)「アミノ酸の科学」. 東京,講談社.

味の素株式会社(2017)「トコトンやさしい アミノ酸の本」. 東京,日刊工業新聞

この記事をシェアする
坂口 真由香 管理栄養士(寄稿)
この記事を書いた人
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、フードコーディネーター、サプリメントアドバイザー保有。大阪市内400床病院で6年間、献立作成や慢性期から急性期疾患の栄養管理に従事。糖尿病などの慢性疾患を対象に年間4,500件ほどの栄養相談・サポートを経験。

RECOMENDED
関連記事