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アルギニンに期待できる効果と働きについて

坂口 真由香
最終更新日:2021.01.26
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

アミノ酸の一種「アルギニン」をご存知ですか?アルギニンは体内でさまざまな働きをしており、子どもからお年寄りまで欠かせない栄養素のひとつです。

一体どのような働きをしているのでしょうか。今回のコラムでは「アルギニンの効果と働き」についてくわしく解説します。

アルギニンとは

アルギニンとは

非必須アミノ酸の中でもトップクラスで重要な働きをするアルギニン。通常アルギニンは、体内でグルタミンから合成されるため不足の心配はないと考えられています。

しかしながら成長期の子どもの体内では合成が十分でなかったり、大ケガや手術などによっては大人でも需要が合成を上回るため、「準必須アミノ酸」といわれるくらい大切なアミノ酸なのです。

アルギニンの重要な役割のひとつは、体内でさまざまな機能を発揮する一酸化窒素(NO)の材料となることです。

マメ科のルピナスの芽から発見され、大豆や高野豆腐などの大豆食品のほか、鶏肉やナッツなど日頃食べている食品にも豊富に含まれています。

アルギニンの効果と働きについて

アルギニンの効果と働きについて

血流の流れをよくする

アルギニンが発生する一酸化窒素(NO)には血管を拡張する働きがあり、血液の流れをよくする作用があります。このことから、血圧を下げる効果や動脈効果予防、ED改善効果などが期待されています。

成長ホルモンの分泌

アルギニンは成長ホルモンの分泌を促すことが知られています。成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、脂肪燃焼を促進し、筋肉の増強や傷ついた筋肉を修復する働きが期待できるといわれています。

成長ホルモンには食欲を抑える働きがあり、ダイエットや身体づくりには欠かせません。

免疫力アップ

一酸化窒素(NO)は、マクロファージの活性化を高める働きがあります。マクロファージは、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を貪食し、排除する細胞です。

マクロファージが活性化することで、免疫力が高まり病気に負けない身体づくりが期待できるといわれています。

アンモニアを除去する働き・疲労回復サポート

疲労物質のひとつといわれるアンモニアは肝臓の尿素回路で解毒され、無毒化された尿素となります。

アルギニンは尿素回路で重要な働きをしており、尿素回路が活性化することでアンモニアを減少し、疲労回復効果や軽減が期待されています。

ケガの回復を促進

アルギニンはケガや手術のときなどに需要が高まるアミノ酸といわれており、ケガや手術などの回復をサポートするといわれています。

美容効果

アルギニンには保湿効果があり、アルギニン入りのクリームなどにはお肌を守る働きがあります。

肌の表面は、

の3つに分かれており、お肌の乾燥は角質層の水分不足が原因といわれています。

乾燥は肌のバリア機能やひび割れやシワなど皮膚トラブルになりかねません。またコラーゲンの生成には成長ホルモンが関与しているといわれており、成長ホルモンの分泌を促すアルギニンは美容に欠かせないアミノ酸といえるでしょう。

まとめ

アルギニンにはさまざまな働きがあり、非必須アミノ酸の中でも重要な役割を担っていました。

アルギニンは体内で合成できますが、日々の食事からの摂取をオススメします。とくに成長期の子どもは体内での合成量が少ないため、肉や大豆食品などのタンパク質を毎食欠かさず食べるとよいでしょう。

参考文献

櫻庭雅文(2019)「アミノ酸の科学」. 東京,講談社.

味の素株式会社(2017)「トコトンやさしい アミノ酸の本」. 東京,日刊工業新聞

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坂口 真由香 管理栄養士(寄稿)
この記事を書いた人
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、フードコーディネーター、サプリメントアドバイザー保有。大阪市内400床病院で6年間、献立作成や慢性期から急性期疾患の栄養管理に従事。糖尿病などの慢性疾患を対象に年間4,500件ほどの栄養相談・サポートを経験。

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