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難消化性デキストリン
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難消化性デキストリンで下痢?原因と対策について

坂口 真由香
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)
最終更新日:2020.12.07

難消化性デキストリンを「なんとなく身体に良さそう」と手に取っている方も多いのではないでしょうか。「お通じが改善した」などの嬉しい声がある一方で、「かえって下痢を起こした」という声も少なからずあります。

なぜ難消化性デキストリンで下痢が起こるのでしょうか?今回の記事では「難消化性デキストリンによる下痢の原因と対策」について解説します。

難消化性デキストリンとは

デキストリンとは日本語で「デンプン」のこと。つまり難消化性デキストリンとは「消化されにくいデンプン」のことです。

もともとトウモロコシなどの穀類や熟した果物などに含まれ、化学技術の力を使って消化されにくい成分だけを取り出したものが難消化性デキストリンです。

一般的に人間の体で消化されない栄養素を「食物繊維」といいます。難消化性デキストリンは食物繊維に該当し、水に溶けやすい性質から水溶性食物繊維に分類されます。

またブドウ糖を分解する酵素の働きの一部をブロックするので、一部の糖が吸収されずに便に排泄。このことから糖質の吸収が緩やかになるといわれています。その他脂肪の吸収を緩やかにするなどの働きがあるといわれています。

ただし口にしたケーキをなかったことにできるほどの効果はもちろんありません。

難消化性デキストリンによって下痢が起こる理由

難消化性デキストリンによって下痢が起こる理由

難消化性デキストリンには前述のような働きに加えて「整腸作用」があるといわれています。

腸内には100兆個を超える善玉菌や悪玉菌、日和見菌といった菌が存在しています。難消化性デキストリンを含む食物繊維は善玉菌の好物です。消化されず大腸に到達した食物繊維は、善玉菌の発酵を受けて酢酸やプロピオン酸などの短鎖脂肪酸を生成。この短鎖脂肪酸が腸内環境を整えるために重要な役割をはたしています。

短鎖脂肪酸が生成されることで、腸内は酸性に傾き悪玉菌が生息しにくい環境に転じ環境が改善されるのです。腸内環境が改善することで、腸が正常に機能し、一定のリズムで腸に刺激が起こり(蠕動運動)便が移動します。このとき、大腸で水分を吸収しながら移動するので、便はほどよい硬さになるのです。

また水分を吸収しながら移動することで便量が増し、排便量が増加するともいわれています。

しかしながらたくさん摂りすぎてしまったり、体質に合わない場合、必要以上に腸が刺激されてしまい便の移動が通常よりも急速におこなわれてしまいます。本来、大腸で吸収されるべき水分が吸収できないため、下痢になってしまうことがあるのです。

下痢が起こった場合の対策

前述のとおり、腸の運動が活発になり、下痢を起こしている可能性があります。まずは難消化性デキストリンの摂取を中止し、腸を休めましょう。

消化によい食事を心がけ、食物繊維の多い食品を控えるとよいでしょう。下痢をしているときは、通常よりも水分や電解質が出ていきます。経口補水液で水分補給するとよいでしょう。

まとめ

難消化性デキストリンには糖質の吸収を緩やかにするなど嬉しい作用があります。一方で、その効果を期待しすぎて必要以上に摂取したり、体質に合わない場合、下痢になることがあります。下痢の対策としては控えることしかありません。

難消化性デキストリンは忙しい現代社会における食物繊維補給としてはお手軽ですが、その効果を過大に期待し必要以上に摂取することは望ましくないでしょう。

これさえ食べたら万病解決という食品はありません。なにか良いことの裏にはリスクがあることを知ったうえで適切に扱うべきではないでしょうか。

また天然の食材に含まれる食物繊維を軽視すべきではないでしょう。食物繊維は、

などさまざまな食品に含まれています。また食材に含まれる食物繊維は、ペクチンやグアーガム、グルコマンナンなどさまざま。天然の食材は栄養価が高く、食物繊維以外にビタミンやミネラル、抗酸化物質などを含み健康に寄与することは多くの研究で証明されています。

しかしながら日本人の食物繊維平均摂取量は目標に達していません。自身の食事を振り返り、天然の食物繊維に立ち戻るのも下痢対策のひとつではないでしょうか。

参考文献

McRorie Jr, J. W., & McKeown, N. M. (2017). Understanding the physics of functional fibers in the gastrointestinal tract: an evidence-based approach to resolving enduring misconceptions about insoluble and soluble fiber. Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics, 117(2), 251-264.

Kaczmarczyk, M. M., Miller, M. J., & Freund, G. G. (2012). The health benefits of dietary fiber: beyond the usual suspects of type 2 diabetes mellitus, cardiovascular disease and colon cancer. Metabolism, 61(8), 1058-1066.

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坂口 真由香 管理栄養士(寄稿)
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、フードコーディネーター、サプリメントアドバイザー保有。大阪市内400床病院で6年間、献立作成や慢性期から急性期疾患の栄養管理に従事。糖尿病などの慢性疾患を対象に年間4,500件ほどの栄養相談・サポートを経験。

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