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難消化性デキストリン
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難消化性デキストリンで副作用やおならが?デメリットについて解説

坂口 真由香
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)
最終更新日:2021.04.23

ジュースやクッキー、スープなど多くの食品に利用されている「難消化性デキストリン」。

なんとなく身体によさそうと手にしてみたものの、デメリットと安全性について気にしたことはありませんか。

今回のコラムでは「難消化性デキストリンのデメリットと安全性」について解説します。

難消化性デキストリンとは

デキストリンとは日本語でデンプンのこと。つまり難消化性デキストリンとは「消化されにくいデンプン」のことです。もともとトウモロコシなどの穀類や熟した果物などに含まれ、化学技術の力をつかって消化されにくい成分を取り出したものが難消化性デキストリンです。

一般的に人間の体で消化されない栄養素を食物繊維といいます。難消化性デキストリンは食物繊維に該当し、水に溶けやすい性質から水溶性食物繊維に分類されます。

難消化性デキストリンの働きについて

難消化性デキストリンの働きについて

難消化デキストリンなどの水溶性食物繊維には腸内環境を整える働きがあります。腸内には100兆個を超える腸内細菌が存在。善玉菌や悪玉菌、日和見菌といった菌があり、これらの菌がバランスを保ちながら腸内環境を維持しています。

難消化性デキストリンは、小腸で10%分解。大腸における発酵が50%、糞便への排泄が40%程度。大腸菌の影響によってビフィズス菌などの善玉菌の割合が増加し、腸内細菌が改善されると報告されています[1]

そのほか、糖質やコレステロールの吸収をブロックする働きがあり、一部の糖やコレステロールが吸収されずに便へと排泄されます[2][3]

難消化性デキストリンのデメリットと安全性について

難消化性デキストリンにはさまざまな働きがありました。一方でデメリットはあるのでしょうか。また安全性や副作用についても心配の声があがっているようです。

難消化性デキストリンの原料はトウモロコシであり、安全性は極めて高いといわれており、お茶やジュース、お菓子などさまざまな食品に使用されています。また私たちが普段の食事に使用するに当たっても上限量は決められていません。

海外の論文で難消化性デキストリンを15g、45g、80g摂取した場合の身体への影響を調べた研究があります。論文によると、45g以上摂取した場合に膨満感を訴える方が数名いたようです。下痢については80g摂取した場合でも発生しなかったと報告されています。ただし80g以上摂取し続けた場合についてはわらからないとしています[4]

実際、人によってはかえって「おならが増えた」「膨満感」などを感じる方がいらっしゃるようです。これらの原因としては食物繊維の摂り過ぎや偏りが考えられるかもしれません。

難消化性デキストリンに限らず食物繊維は、大腸で腸内細菌の発酵により短鎖脂肪酸やガスを生成します。このガスの発生により腸管内の圧力が上昇し、「おなら」や「膨満感」を感じるかもしれません。

また食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。理想的なバランスは「水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2」。難消化性デキストリンは水溶性食物繊維に分類されます。食物繊維が不足しているからといって、難消化性デキストリンばかりに頼っているとかえってバランスを崩してしまいます。野菜や果物など食事から食物繊維を摂り入れることのほうがはるかに重要です。

最後に、多くの研究では少しずつ摂取量を増量していくための慣らし期間を設けています。ご家庭で使用する際にも急に多量摂取するのではなく身体と相談しながら摂り入れましょう。

まとめ

難消化性デキストリンは極めて安全性が高いといわれていますが、過剰に摂取したり間違った使い方をすると嬉しくない働きが起こるかもしれません。

食物繊維にはセルロースやβ‐グルカン、イヌリンなどさまざまなな種類があります。穀物や野菜、果物、海藻など多くの食品を組み合わせてバランス良く摂り入れましょう。

参考文献

1. Okuma, K., & Matsuda, I. (2002). Indigestible fractions of starch hydrolysates and their determination method. Journal of Applied Glycoscience, 49(4), 479-485.

2. 徳永勝人, & 松岡瑛. (1999). 難消化性デキストリンを有効成分とする特定保健用食品の糖質・脂質代謝に及ぼす影響. 糖尿病, 42(1), 61-65.

3. Kishimoto, Y., Yoshikawa, Y., Miyazato, S., Oga, H., Yamada, T., Tagami, H., … & Yamamoto, K. (2009). Effect of resistant maltodextrin on digestion and absorption of lipids. Journal of Health Science, 55(5), 838-844.

4. Van den Heuvel, E. G. H. M., Wils, D., Pasman, W. J., Bakker, M., Saniez, M. H., & Kardinaal, A. F. M. (2004). Short-term digestive tolerance of different doses of NUTRIOSE® FB, a food dextrin, in adult men. European journal of clinical nutrition, 58(7), 1046-1055.

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坂口 真由香 管理栄養士(寄稿)
坂口 真由香
管理栄養士(寄稿)

管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、フードコーディネーター、サプリメントアドバイザー保有。大阪市内400床病院で6年間、献立作成や慢性期から急性期疾患の栄養管理に従事。糖尿病などの慢性疾患を対象に年間4,500件ほどの栄養相談・サポートを経験。

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