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食物繊維の効果と働き
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フルクタンとは?多く含む食品と摂取目安量について

坂口 真由香
グロング専属 管理栄養士
最終更新日:2020.06.08

フルクタン」という言葉をご存じでしょうか?

フルクタンとは、簡単にいいますと砂糖に果糖(砂糖やはちみつに含まれる糖)が3つ以上結合した糖の総称です。なので一言でフルクタンといっても、その中にはたくさんの糖が属しています。

最近、ヨーグルトやチョコレートなどによく添加されている「オリゴ糖」は聞いたことがありませんか?実はオリゴ糖もフルクタンの一種であり、その他にもサプリメントで販売されているイヌリンもフルクタンに属します。

またフルクタンは、英語では「fructan」といいます。日本語では、発音の違いで「フラクタン」と記載されていることもありますが、意味合いは同じです。

今回の記事では、そんなフルクタンに関して説明していきたいと思います。

フルクタンを多く含む食品

フルクタンは微生物や植物に存在するといわれています。私たちがよく食べる食品では下記のような植物に多く含まれています。

  • ユリ科:玉ねぎ、ネギ、ニンニク、アスパラガス
  • キク科:レタス、菊芋、チコリ
  • イネ科:大麦、小麦、らい麦、オーツ麦

フルクタンの働き

フルクタンの働き

フルクタンの一種であるオリゴ糖は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌のエサとなり、腸内フローラを整える働きがあります。

この働きからオリゴ糖は、「特定保健用食品」としての使用が認められています。最近では、オリゴ糖入りのヨーグルトやチョコレートなどが販売されており、以前よりも身近な存在となりました。

またフルクタンは食品以外でも、保湿性があることから化粧品に使用されています。

さらに人間だけではなく、動物におけるフルクタンの特性がわかってきました。牛は、通常の牧草に比べてフルクタンを多く含んだ牧草の方が消化しやすく、好んで食べることがわかっているようです[1]

玉ねぎから抽出されたフルクタンが、抗インフルエンザA型物質としての働きがあるのではないか?という報告もあります[2]

この研究では、インフルエンザウイルスの入った試験管にフルクタンを混ぜて効果を見たところ変化はありませんでした。しかしフルクタンをマウスに経口摂取させたところ、抗ウイルス作用を示したことがわかりました。

このことから、マウスの免疫系に作用してウイルスが撃退できたのではないかと考えられています。まだ動物実験段階なので人間に対しても同じような作用が起こるかはわかりませんが、これからの研究に期待したいですね。

このようにフルクタンは、食品産業だけではなくさまざまな分野で利用され、研究が進んでいます。

フルクタンの摂取目安量

フルクタンは、小腸で吸収されずに大腸に運ばれて発酵され、善玉菌の増加や便量増加などの良い働きをするといわれています。

近年の健康ブームで、日本だけではなく海外でもオリゴ糖やイヌリンなどを含む食品が大人気。一方で、食べ過ぎるとお腹が張ったり、腹痛や下痢などの症状が起こる可能性があるといわています。

FODMAP(フォドマップ)」という言葉をご存じでしょうか?「FODMAP」とは、発酵性の消化されにくい糖のことです。

FODMAP(フォドマップ)

F:fermentable (発酵性)    

O:oligosacharides (オリゴ糖)※オリゴ糖を含むフルクタンやイヌリン

D:disaccharides (二糖類)※乳製品に含まれる乳糖

M:monosaccharides (単糖類)果物やはちみつに含まれる果糖

A:and

P:polyols (ポリオール)※キシリトールなどの糖アルコール

この「FODMAP」は、過敏性腸症候群(IBS)の治療に用いる食事療法の概念で、欧米で有用性が注目されています。過敏性腸症候群は、有病率の増加はしていないものの、日本人では10人に1人いる病気です。

過敏性腸症候群の症状は、便秘や下痢、お腹の張り、腹痛になります。

要因は腸内細菌叢(腸内フローラ)やストレスなど多岐にわたり、メカニズムははっきりしてないようですが、「低FODMAP食」をすることでIBSの症状が軽減するとわかってきました[3]

低FODMAPとは、上記に示すフルクタンを多く含む大麦やアスパラガス、玉ねぎなどの野菜、オリゴ糖を含む大豆食品、その他乳製品や果糖などの摂取量を減らすことです。

具体的な低減量についてはわかっていませんが、本論文では低FODMAP群の平均摂取量(FODMAP量)3.5g /日でした。

これらは研究段階であり、すべての人に当てはまるわけではありませんが、「FODMAP」が良い働きをすることはわかっています。自身のお腹と相談しながら活用するとよいでしょう。

まとめ

フルクタンは食品だけではなく、化粧品や医療など私たちの日常生活で幅広く活用されています。食品や工業、医療の分野で研究がさらに進み、更なる発見があることに期待したいですね。

参考文献

1:吉田みどり, 上野敬司, 川上顕, & 塩見徳夫. (2003). 植物フルクタン研究とその代謝遺伝子利用. 化学と生物, 41(12), 787-795.

2:Lee, J. B., Miyake, S., Umetsu, R., Hayashi, K., Chijimatsu, T., & Hayashi, T. (2012). Anti-influenza A virus effects of fructan from Welsh onion (Allium fistulosum L.). Food chemistry, 134(4), 2164-2168.

3:Halmos, E. P., Power, V. A., Shepherd, S. J., Gibson, P. R., & Muir, J. G. (2014). A diet low in FODMAPs reduces symptoms of irritable bowel syndrome. Gastroenterology, 146(1), 67-75.

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坂口 真由香 グロング専属 管理栄養士
グロング専属 管理栄養士

GronG TEAM GEAR(チームギア)所属の管理栄養士。管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、フードコーディネーター、サプリメントアドバイザー保有。大阪市内400床病院で6年間、献立作成や慢性期から急性期疾患の栄養管理に従事。糖尿病などの慢性疾患を対象に年間4,500件ほどの栄養相談・サポートを経験。

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