menu

食物繊維のある生活

食物繊維の概要と種類
  • CATEGORY 01
  • 食物繊維の概要と種類

フコイダンとは?効果と働きについて

坂口 真由香
グロング専属 管理栄養士
最終更新日:2021.01.18

「フコイダン」をご存じでしょうか?

「聞いたことはあるけど、なんだっけ?」となる方もいらっしゃるかもしれませんね。フコイダンとはワカメや昆布に含まれるヌルヌルとした成分です。

今回の記事では日本人にとって身近な存在「フコイダン」について解説します。

フコイダンとは

フコイダンとは

フコイダンとは1913年にスウェーデンの科学者H・Z・キリンによって発見された成分です。それ以降あまり注目されていなかったフコイダン。実は2000年頃から日本で注目を浴びはじめ、研究がなされています。

フコイダンはモズクやコンブ、ワカメといった褐藻類の海藻から抽出したぬめり成分のひとつです。フコイダンは主にフコースを主体とし、キシロースやグルコース、ガラクトース、マンノースなどで構成されています。

フコイダンにもいくつか種類があり、海藻によってそれぞれ構造が異なるのです。また体内で消化できない難消化性成分であり、水溶性食物繊維に分類されています。

フコイダンの効果と働き

フコイダンの効果と働き

フコイダンにはどのような効果や働きがあるのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

抗癌作用

私たちの身体は60兆個の細胞からなります。細胞分裂などを介して誕生し、それぞれの組織で活躍する細胞に分化。そして役割を終えたら死んでいくのです。この一連の流れは人間をつくる設計図(DNA)をもとにおこなわれています。

細胞には役割を果たしたら自ら死んでいくプログラムが組み込まれており、これを「アポトーシス」といいます。

しかしながら毎回、プログラム通りに新しい細胞が誕生するわけではなく、エラーによって変異した細胞が誕生することもあるのです。それが「がん細胞」といわれています。がん細胞は、健康な人の身体でもできるとわかっており、日々免疫細胞が撃退してくれているのです。

報告されている研究によると、フコイダンにはがん細胞のアポトーシスを活性化する働きがあると報告されています[1]。ただしフコイダンががん細胞に与える影響については、まだまだ解明されていないこともあり、今後の研究が待たれるところです。

免疫を活性化

免疫系の多くは腸に存在するといわれており、フコイダンを摂取するとマクロファージなどの免疫細胞の働きが活性化するといわれています。

また、がん細胞やウイルスを撃退するNK細胞の活性、異物から身体を守る司令塔として働くT細胞の産生が増強すると報告されています[2]

免疫系が活性化することで、間接的にがん細胞などを撃退できるのではないかと考えられているのです。

コレステロールへの影響

コレステロールは脂質異常症や心血管疾患の発症リスクに関係しているといわれています。

ラットの研究では、フコイダンには肝臓におけるコレステロールおよび中性脂肪の合成に関わる酵素の発現を調整することによって、血清脂質レベルを改善する可能性があるとされています[3]

海藻と腸内環境

海藻にはフコイダンなどの硫酸化多糖類のほか、ポリフェノールやカロテノイドなどさまざまな成分が含まれています。

アジアでの消費が多く、西洋人と比較してがんの発生率が低くく、海藻が影響しているのではないかと考えられています。そのほか、心血管疾患や肥満、糖尿病などの予防効果も期待されているのです。

また海藻にはプレバイオティクス効果があるといわれています[4]。プレバイオティクスとは腸にとって有用な腸内細菌を増殖させ、有害な細菌の増殖を抑制し宿主の健康にサポートする難消化性成分のことです。

海藻に含まれる食物繊維は、消化されず腸で腸内細菌の発酵(分解)によって、短鎖脂肪酸を増殖するといわれています。短鎖脂肪酸は、ウェルシュ菌などの悪玉菌の増殖を抑制したり、免疫系の活性化などの働きが知られています。

まとめ

さまざまな効果が期待されるフコイダンは、海藻に含まれる食物繊維の一種でした。

日本人の食物繊維摂取量は不足しています。とくに水溶性食物繊維が不足しているといわれており、海藻は水溶性食物繊維の貴重な供給源です。味噌汁や酢の物、サラダなどを活用して毎日の食生活にとり入れてみてくださいね。

参考文献

1. Van Weelden, G., Bobiński, M., Okła, K., Van Weelden, W. J., Romano, A., & Pijnenborg, J. (2019). Fucoidan structure and activity in relation to anti-cancer mechanisms. Marine drugs, 17(1), 32.

2. Zhang, W., Oda, T., Yu, Q., & Jin, J. O. (2015). Fucoidan from Macrocystis pyrifera has powerful immune-modulatory effects compared to three other fucoidans. Marine drugs, 13(3), 1084-1104.

3. Park, J., Yeom, M., & Hahm, D. H. (2016). Fucoidan improves serum lipid levels and atherosclerosis through hepatic SREBP-2-mediated regulation. Journal of pharmacological sciences, 131(2), 84-92.

4. Charoensiddhi, S., Conlon, M. A., Vuaran, M. S., Franco, C. M., & Zhang, W. (2016). Impact of extraction processes on prebiotic potential of the brown seaweed Ecklonia radiata by in vitro human gut bacteria fermentation. Journal of Functional Foods, 24, 221-230.

この記事をシェアする
  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • LINE
普段の食事で「食物繊維」は満足に足りていますか?

厚生労働省が公表している日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、食物繊維の理想的な目標量は成人では24g/日以上とされています。しかしながら、現代の日本人の食物繊維摂取量は極めて少なく、目標量に到達していない現状です。
昨今、重要な栄養素と考えられている食物繊維の摂取は、手軽に効率的に摂取できる「サプリメント」がおススメです。

GronG SUPPLEMENT

バーリーマックス・イヌリン・難消化性デキストリン
食物繊維サプリ一覧をチェックする
坂口 真由香 グロング専属 管理栄養士
グロング専属 管理栄養士

GronG TEAM GEAR(チームギア)所属の管理栄養士。管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、フードコーディネーター、サプリメントアドバイザー保有。大阪市内400床病院で6年間、献立作成や慢性期から急性期疾患の栄養管理に従事。糖尿病などの慢性疾患を対象に年間4,500件ほどの栄養相談・サポートを経験。

CATEGORY
コラムカテゴリ

PRODUCT LINE UP

GronGが提供する食物繊維の補給に特化したサプリメント商品をご覧ください。

製品一覧を見る