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カゼインプロテインとは?メリットとデメリットについて

前田 修平 グロング専属 鍼灸師
グロング専属 鍼灸師
最終更新日:2022.06.20

ものすごく早口で、まくしたてるように話す人との会話は大変ですし「ちょっと待って!」と言いたくなりますよね。「そんなに急いでどうするの」とブレーキを踏みたくなります。

長い人生、ときには落ち着いてゆっくり進んだほうが適切な場面もあるでしょう。

今回はゆっくりペースな「カゼインプロテイン」にまつわるお話です。文字通り「牛歩」でいきましょう。

カゼインプロテインとは

カゼインプロテインとは

カゼインプロテイン(Casein Protein)は牛乳を主成分とするタンパク質です。生乳のうち80%程度はカゼインが占めています。

おなじ牛乳由来のプロテインにはホエイ(乳清)があります。ホエイが水溶性なのに対し、カゼインは不溶性で固まりやすい性質です。

カゼインは酸で固まる特徴があり、この特徴を利用して作られるのがヨーグルトやチーズなどの食品です。ヨーグルトやチーズを作る際の上澄み液がホエイ、固まった部分がカゼインと覚えておきましょう。

カゼインはカルシウムと結びつきやすい性質を持っていて、カゼインの消化ペプチドである「カゼインホスホペプチド」も、カルシウムとの相性が良いといわれています[1]

カゼインプロテインは牛乳由来のため、動物性のタンパク質に分類されます。ヒトの身体を構成するアミノ酸が20種類含まれており、ほかの食材と比較しても優秀なタンパク質源といえるでしょう。

カゼインプロテインのメリット

前述したようにカゼインプロテインは、固形状のタンパク質(不溶性)のため、消化器官内に留まる時間が長くなり、体内での消化・吸収のスピードが比較的ゆっくりです。

水溶性のホエイプロテインと比較しても、供給時間も満腹感も持続しやすく、空腹が大敵になるであろう「ダイエット中の栄養補給源」としてオススメです。

また乳製品に含まれるカルシウムやビタミンAやB2、B12なども同時に摂取できます。ヨーグルトやチーズに近いこともあり、アレンジレシピに活用しやすかったり、ドリンクスムージーやラッシーのように飲んだりと、ほかの食品との相性も考えやすいかもしれませんね。

カゼインプロテインのデメリット

短所は長所の裏返しでもあります。カゼインは不溶性で固形のため、消化に時間がかかります。すぐに吸収されないため、トレーニング後に速やかにタンパク質を補給したいときには不向きかもしれません。

またカゼインは乳由来のタンパク質の大部分を占めるため、牛乳アレルギーをお持ちの方のほとんどが「カゼインアレルギー」である可能性が高くなります。カゼインを摂取する際にはこの辺りを見極めて選択するようにしましょう。

もちろん肉や魚、大豆などをうまく活用すれば、カラダに必要な一日のタンパク質は十分に摂取できます。ご安心ください。

まとめ

「タンパク質」はカラダを構成する組織づくりにとってかかせません。さらにその役割を活かすには、吸収にかかるスピードや時間帯を考慮し、適切に摂取することがポイントになります。

食事の回数や生活のリズムに合わせてプロテインを選べたら、あなたはもうプロテイン上級者になっているのかもしれませんね。

参考文献

1. 小野伴忠. (1994). カルシウム摂取における乳, カゼインミセルの役割とカゼインホスホペプチドについて. 酪農科学・食品の研究, 43(4), A-65.

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前田 修平 グロング専属 鍼灸師
この記事を書いた人
グロング専属 鍼灸師

GronG TEAM GEAR(チームギア)所属の鍼灸師。鍼灸師、CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)保有。学生時代、自らの度重なるケガ・不調の経験から、質の高いケアができる施術家を志す。鍼灸・リハビリテーションのケア分野はもちろん、パーソナルトレーナー、フィットネスインストラクターとしても活動。これまでの臨床現場ではアスリートから運動経験のない方まで、さまざまな症例を述べ1万5000件以上担当。

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