プロテインの賞味期限は約2年!非常時の備蓄食としてもオススメです
日本はこれまで数多くの災害に遭いながらも、ひとつずつ乗り越えてきました。震災や台風をはじめとする困難に直面した人々は、その度に「本当に大切なものは何なのか」と考えを巡らせて、いつもの日常に戻る日々を重ねています。
非常時には自身の身体を危険から守り、さらには食べていかなくては生きていけません。
みなさんは警視庁が「備蓄食」としてプロテインを勧めていることをご存じですか?今回は非常時にも役立つ「プロテインの賞味期限」についてのお話です。
警視庁におる「プロテイン備蓄のススメ」
2019年6月12日、警視庁警備部災害対策課のTwitterアカウントに下記のツイートがありました。
日頃利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入しておく日常備蓄。その中に「プロテイン」を追加してみませんか?プロテインはタンパク質はもちろん各種ビタミン等も含有しているものが多く栄養の塊です。賞味期限は未開封で約2年程ですが、水さえあれば簡単に摂取できる優れものです。 pic.twitter.com/DUD4q4b6Hi
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) June 11, 2019
日常備蓄や非常時の食料としてプロテインを勧めています。公の機関が国民に対して「プロテインを備えておきましょう」と呼びかけているわけですね。
東日本大震災から今年で10年が経とうとしています。災害時や緊急時への備え方は人それぞれあると思います。これを機に一度自身のチェックリストを洗い出して、必要なものを見直してみましょう!
日本赤十字社「災害チェックリスト」(※外部サイトへ遷移します)
https://www.tokyo.jrc.or.jp/checklist.html
プロテインの賞味期限は製造後2年
非常時の備蓄食として用意するのであれば気になるのは賞味期限ですよね。商品によって多少の差はありますが、大抵のプロテインは未開封の状態で賞味期限が製造後2年(24ヶ月)と設定されています。
※注意:必ず事前に商品の賞味期限をご確認ください。また開封後はできるだけ早くお飲みいただくようにお願いします。一度開封したものは非常時の備蓄品としてはオススメできません。
プロテインにはさまざまな特徴があります。原料やフレーバー、製造方法など好みや自身の体質に合わせたものを知っておくと、非常時でも安心して活用できるでしょう。
代表的なプロテインの原料には、牛乳由来と大豆由来のものがあります。体質によっては合わない可能性も考えられるため、プロテインを飲んだことがない方は「どんな風味のものが好みか」「お腹がゆるくならないか」を試しておくとよいかもしれません。
非常食としての利便性
プロテインパウダーは水に溶かしてシェイクするだけで、約1食分のタンパク質がまかなえる栄養補助食品です[1]。
商品によってはタンパク質のほかにビタミンやミネラルも豊富に含まれており、電気やガスなどインフラ設備が使えない状況下であっても水さえあれば摂取出来ます。
非常時はおにぎりやパン、インスタントラーメンのみの食事ばかりになると予想されます。プロテインにより偏りがちな栄養バランスの調整も期待できますね。また甘いデザートの代わりや間食にとるとよいでしょう。
プロテインを混ぜるシェイカーも比較的耐熱性がある商品が多いです。プロテインを飲む以外にも、温かい飲み物を入れたりできるため非常時に持っておくと便利ですよ。
まとめ
筆者自身も幼少期に阪神大震災、大人になってから東日本大震災を経験しました。
身体の専門家になった今、あらためて備蓄品を見直してみると、備蓄食の重要性に気付かされます。もちろん災害は起きないことがよいのは言うまでもありません。
しかし災害の多い国に住む以上は「備えあれば、憂いなし」を頭の片隅に置いておきたいものです。この記事が少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。
参考文献
1. 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2020年版).